インドネシア現地油田にて改修工事が進んでいます。今回は油田の改修工事について解説していきます。
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ドヤ顔の現場総監督のバグス(笑)
まず現在注力している地区の中の一つにLEDOK地区があります。この地区は新規のボーリングが不可でインドネシア国営企業のプルタミナの厳重な管理の下で採掘作業を行なっています。新規のボーリングが禁止なので約100年前オランダ植民地時代にオランダ軍が採掘していた井戸が無数にあり、この古い井戸を再利用して採掘を行ないます。この様な古井戸活性化プロジェクトはインドネシアの国策として政府も力を入れています。独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の調査報告書によると,CEPU地区の将来性を大きく評価していると共に、弊社が一番力を入れているジャンク油田(超小規模油田・枯れ井戸復活プロジェクト)についてもインドネシア政府の国策である事が記載されています。
レポートはこちら⇒(http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/3/3458/200911_041a.pdf)特に53ページ目に注目!
下の画像はLEDOK地区の古井戸分布図です。
弊社はこの地区にて古井戸活性化プロジェクトに沿って改修工事を行なっています。
現地ではこの補修費が払えずに操業がストップしたままになっている油田が多数あり、交渉次第では補修費を肩代わりする代わりに油田の権利を購入させてもらい採掘がスタートすれば月間の採掘高の中から配当をもらうというスキームが成り立ちます。油田毎に運営スタッフや地権者などバラバラですので交渉内容は千差万別ですが、概ね油田権利と補修費合わせて1000万程度で取得する事が出来ます。
さて、具体的な補修内容ですが補修内容もまた千差万別です。しかし補修作業Best10をあげるとするならば圧倒的NO1はパイプの破損の補修工事です。井戸のパイプが摩擦や風化、錆びにより破損し石油が漏れ出してしまい十分な採掘が不可能になってしまう事が多いです。前回記事にて記載しましたが、前回取得した新規弊社所有分の油田もパイプ補修工事が必要になります。今回はこのパイプ補修工事を見ていきます。
まずは古くなったパイプを引き抜きますが、その前にインドネシア流の地鎮祭的なものを行ないます。
それから工事内容の確認打ち合わせ。現場総監督のバグスの真っ赤な作業着は、弊社現地法人であるjapan petroleum社の公式ユニフォーム!ミーティングするバグスの背中が頼もしく見えます(笑)
この日からパイプ補修作業がスタートします。まずはパイプ引き抜き作業!
こうした補修作業を経て操業開始に至ります!この油田にて月間採掘高70万円を見込んでいます。
こうした小規模油田を沢山保有しリスク分散しながら地道にジャンク油田の帝国を築き上げます!